「流れ星のララバイ/Happy3 Festival」2001.8.1?5
主催:フジテレビジョン・ニッポン放送 後援:MXテレビ
新国立劇場小劇場 8回公演
2001年7月。待ちに待った夏休み!・・・だが、セントヘレナ女学院2年生の桃子、里美、小夜、彩香、多恵の5人は出席日数が足らないため、夏休み中、ボランティアとしてセントヘレナ病院のお手伝いをしなければならず、憂鬱な気分でいた。

慣れない仕事にとまどう桃子たちを、同じ17歳の入院患者、雛子が挑戦的にからかう。繰り返す脱走、病人らしくない不良っぽい態度、一度も現れない見舞い客、そして誰にも知らされない病名__雛子は謎に包まれていた。

しかし、表面的に強がってはいるが、雛子には幼い入院患者のめぐみをかわいがるやさしい一面もあった。

ある日、またしても脱走した雛子のあとを追って、5人は渋谷に行く。桃子は自暴自棄になっている雛子を叱り、病院に帰るよう説得する。だが、雛子はそれを拒絶して言い放つ__「私はもうじき死ぬの。好きにさせてよ!」

衝撃を受けた桃子らは、自分たちも雛子のために何かできるのではないかと立ち上がる。嫌々働いていた少女たちの心が一つに結ばれたかに見えたが、努力は必ずしも実を結ばず、雛子の命を救うのは奇跡しかない状態まで追いつめられる……。

たった一度の17歳の夏。命のいとおしさ、人のさびしさ、やさしさが少女たちの心にしみとおる。